各国の人々との交流を通じて肌で感じたことは、人間の善性でした。そのことを、このブログを通じてお伝えしたいと願っています。

多様性のマレーシア

ラマダン月の厳しい戒律

タイの後はマレーシアでの3週間の内部監査。マレー半島南部とボルネオ島北部にまたがり13の州と3つの連邦特別区から成り立っているこの国は、東南アジアの中心に位置することから「アジアの玄関口」とも呼ばれる。当時の人口約1254万人(現在は約3350万人)。マレー系、中国系、インド系、そして多数の先住民族がともに暮らす多民族・多文化社会で、それぞれの民族の文化や宗教、言語が共存しお互いに尊重し合いながら多様性を受け入れている。文字通り「グローバル社会」を構成しているユニークな国だ。イギリスの植民地だった経緯から、英語を話す人も多い。

マレーシア人の60%以上はイスラム教徒。ラマダンの1カ月は日の出から日没まで断食が課せられている(水を飲むのもNG!)。経理部長によれば、この戒律を破って飲食をしてしまった女性が監獄に入れられたこともあるという。「厳しいな」と感じた私としては、華僑がマレーシアの南の隅っこに移りシンガポールという国を作ったことは理解できる。

豚の脳みそのスープ

マレーシア料理で思い出に残るのは、国民食ナシゴレン。一言で言えばマレーシア風の焼き飯だが(「ナシ」は「白米」、「ゴレン」は「炒める」という意味のマレー語)、多民族国家だけあってマレー系・中華系・インド系さまざまな味つけのナシゴレンが存在する。目玉焼きが添えられるのはマレー系のナシゴレンの一種テロウゴレンだ。

中華料理店では、日本のそれとはかなり異なるメニューにお目にかかれる。灰色の平べったい魚の煮物(料理名はわからない)は大変美味だったし、同じ店では豚の脳みそのスープがオススメ料理として供されていた。これは日本で食べた白子の味がした。

 

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